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Channel: 熊木徹夫 | 精神科医・熊木徹夫が語る「治療のキモ」(摂食障害・醜形恐怖症・ギャンブル依存症・線維筋痛症・発達障害・多発性チック症・SAD・OCD・イップス等)
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舌痛症、官能的評価のコメント

<リボトリールは舌痛症によく効いている。 舌がぴりぴりしてイライラに変わるのが、リボトリールを飲むと抑えられる。 (4544 まめしばさん)> 舌痛症は耳鼻咽喉科・口腔外科でよく問題になる症状の一つです。 他覚的に”ただれ”が認められる場合もあり、その場合は治療が施されるのですが、 耳鼻咽喉科・口腔外科でそのような所見がなく自覚症状のみならば、 医師・患者さんともども途方に暮れてしまう。...

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精神科薬物治療を成功に導くために、精神科医・患者双方が知っておくと良いだろうこと

本書(『精神科のくすりを語ろう・その2』)は、患者さんの官能的評価を集積し、それらを編集することにより、精神科薬物の治療可能性を現状よりさらに拓いていくことを目指したものです。その前提として、それぞれに長所短所はあれど、各々の精神科薬物がより豊かな何かを精神科臨床の場にもたらすはず、という私の信念が存在しているのです。...

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「ビルに飛行機をぶつけたの、あれは私の叔母の仕業です」

こんにちは、熊木です。   前回から、メールマガジン「精神科治療の鬼」で、 水谷先生の新シリーズ「トラウマについて」が始まりましたが、 それに不随して、私も思い起こしたことをいくつか。 あいち熊木クリニックは、愛知県日進市にありますが、 最近、その近辺で、男性がめった刺しにされ殺されるという、 むごたらしい事件がありました。   まずは、この方のご冥福を祈ります。...

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トップアイドルという苦悩と憂鬱 (精神科医・熊木徹夫の公開人生相談)

Q: これまで熊木先生のメルマガ楽しく読ませてもらっていましたが、今日初めてお便りします。   私は、有名アイドルグループ●●●に属しています。 さきほど行われた総選挙(注:全国レベルの人気投票のこと)でも、大きく順位を上げました!   A県の中学では、隣の中学から男の子たちが見に来るほど注目されていましたが、 ●●●に入ったとき、みんなの可愛さに圧倒されてしまいました。...

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新型うつ病に伴う、独特の苦しさ・・(会社経営者・管理者の方への提言)

あなたの会社に、上司に怒られたらすぐ泣く社員・出社拒否する社員はいませんか。 そして、彼らは決して反省しない。 同タイプの人物で、うつ状態・過眠・過食・体の重だるさといった症状が伴う場合、「非定型うつ病(俗にいう、新型うつ病)」と診断されます。 現在、このような社員は少なくない。 彼らの心を理解できなければ、会社の業績悪化に直結します。 そして上司であるあなた自身にも、被害が及ぶことがありえます。...

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<新刊書『ギャンブル依存症サバイバル』のご紹介>

こんにちは、熊木です。 このたび(2015.8.24.)、 『ギャンブル依存症サバイバル ―パチンコ・スロット・競馬・競輪におぼれる人を救済するため、 患者・家族・医療者に贈る指南書』 を、中外医学社より、上梓することになりました。 私としては、6年ぶりの新刊書です。 以下に、本書の<まえがき>を掲載します。 これを読み、興味を持たれた方、...

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クローゼットから溢れる洋服(「買い物依存症」についての臨床相談)

<『もう悩まなくていい ~精神科医熊木徹夫の公開悩み相談~』(幻冬舎)より> Q:熊木先生、初めまして。38歳女性で、3人の子供がいます。昨年の5月あたりから、自分の感情がわからなくなり、喜怒哀楽の区別ができなくなりました。 自分の周囲全てにフィルターがかかり、子供達の成長すら他人事という感じです。表情も乏しくなり、いつも「顔色が悪い、疲れているようだ」と 職場の同僚からも指摘されます。...

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泌尿器科・性にまつわること ~『精神科のくすりを語ろう~患者からみた官能的評価ハンドブック~』(日本評論社)より~

 ●泌尿器科・性にまつわること ~『精神科のくすりを語ろう~患者からみた官能的評価ハンドブック~』(日本評論社)より~ goo.gl/WLy8Z0  パキシル20mg/日だと尿が出なくなる副作用で堪えられないため、パキシル10mg+他の抗うつ薬(テシプール)にしてもらっています。もう1年半になりますが、以前より意欲はかなり出てきたように思います。(ham さん)...

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『あなたはガンではなかった、よかったですね』 <精神科医熊木徹夫の「臨床公Q&A」(12)>            

Q:51歳の女性です。 ちょうど1年前、45歳の時に切除した卵巣ガンの転移が肺に見つかり、 担当の外科医から「もう切除できない」といわれてしまいました。 「もってあと6ヶ月の命」ともいわれたので、ひどく動揺しました。 家族の支えもあり、さまざまな葛藤の末、 ようやく運命を受容しようという気持ちをもてるようになりました。 家族やこれまでの人生でお世話になった方に、感謝を捧げながら、...

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主治医を好きになったOL <精神科医熊木徹夫の「臨床Q&A」(3)>

Q:私は23歳の独身OLですが、 「うつ病」で今精神科にかかっています。 ところが病気以外でとても大変な悩みを抱えてしまいました。 担当の先生のこと、好きになってしまったのです。 先生は32歳、独身です。 私から告白したのですが、 先生は「君を好きにさせてしまった僕に責任があるから、 僕がなんとかする」と返事をくれました。 それから何度かデートを重ね、とうとう深い仲になってしまいました。...

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電話の奥で殴られる彼女

Q:初めまして。私は38歳、会社員の女性です。 先日、友人女性より深夜にSOSを受けました。 慌てて電話をしたところ、 辛うじて通話ボタンが押された先では 激しい興奮状態の怒声と彼女が殴打される音、 物が破壊される音等が聞こえ、 大変な状況を中継の如く目の当たりにしました。 以前より、夫からの暴力に悩まされている事は 知っていたのですが、この日は首を締め殺されかける という緊急事態に達した様でした。...

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死んでしまいたいくらい、寂しくて寂しくて <精神科医熊木徹夫の「臨床Q&A」(15)>

Q:私は38歳の女性です。 私はもう長いこと、自分をどう生かして行ったらよいのかわからず、 もがき、苦しみ、それだけで疲れ果てているのです。 普通なら楽しいであろう場面でさえ、 内心では苦痛で逃げることばかり考えてしまうようです。 何事も中途半端で意志の弱い自分を、何とかしなければと 反省する気持ちも強いのですが、 立ち上がり焦って全力疾走してはまたつまずいて転ぶというようなことを、...

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むずむず脚症候群とアカシジア ~『精神科のくすりを語ろう・その2~~』(日本評論社)より~

goo.gl/7nrr4N <ムズムズ解消のために飲み始めたが、0.5mgから効果が体感できた(症状が軽減した)。その後1.5mgまで増やしていったが、適量を超えると、一日中極度の眠気におそわれる。 (4475 アヴェさん)> むずむず脚症候群(restless legs syndrome、RLS)という疾患があります。 手足が特に就寝時にむずむずし、いてもたってもいられない、というものです。...

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特報(7) 『精神科のくすりを語ろう・その2』おたよりメールのご紹介。~官能的評価は<生きのいい魚>~

こんにちは、熊木です。 このたび(2015.9.10.)、 『精神科のくすりを語ろう・その2 ―患者による官能的評価の新たな展開』 を、日本評論社より、上梓することになりました。 →→→ ow.ly/S7M7B このたび、おたよりメールをいただきましたので、紹介しますね。 <『精神科のくすりを語ろう・その2』早速買って拝読しましたが、 その1には載っていなかった新薬について、...

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道東「栗田民芸店」再訪の記

このシルバーウィーク、十二年ぶりに道東(北海道東部)へ旅に出ました。 定番の知床半島や摩周湖・屈斜路湖などはもちろん回りましたが、 この旅にはもう一つの隠れた目的があったのです。 それは「栗田民芸店」を訪れることです。 場所は、川湯温泉。 屈斜路湖畔になります。 十二年前の旅で、北海道の木彫店を探しまわり、やっと辿り着いた所です。 私は、木造りのものが大好きで、 それゆえあいち熊木クリニックも、...

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現代の美の”魔術師”美容整形外科医自身が、醜形恐怖症(醜貌恐怖症・身体醜形障害)になった理由 ~美しくても逃れられない、女性ナルシシズム由来の苦しみ~

これまで20年の診療のなかで、醜形恐怖症の患者さんにも数多く接してきました。 醜形恐怖症とは、別名身体醜形障害(Body dysmorphic disorder ; BDD)あるいは醜貌恐怖症ともいいます。 自己身体(特に顔)が醜いのではないか、それゆえに誰かに嫌がられていないか、馬鹿にされてはいないかと極度に恐れるのが、その主症状です。...

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ありがとう、我が青春の原節子

headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151125-00000119-mai-soci 原節子が亡くなった。 95歳だという。 女優引退後、鎌倉で人目を忍んで暮らしていたということだ。 私は一時、原節子に恋をしていた。 映画狂だった大学4年の頃、今池の小さな映画館・シネマテークで、小津安二郎作品「東京物語」「小早川家の秋」の二本立てを観た。...

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キラキラネームは「オンリーワンの呪縛」 ~名前が孕む”言霊”について~

blogos.com/article/151002/ 近頃、キラキラネームについての議論がかまびすしい。 現状では、キラキラネームに対する風当たりが強く、 「親のエゴが剥き出しだ」 「キラキラネームをつけられた子は、常識がない子が多い」 などといったネガティブな意見が多く見られる。 一説に、キラキラネームをつけられた子は就職活動で不利だとも噂されている。...

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2016年年頭の辞: 「三郎おじいさんのフクロウ」

<あいち熊木クリニックに通院中のみなさまへ> (※お年賀頂戴しました方、ありがとうございます。本状でもって挨拶に代えさせていただきます) 明けまして、おめでとうございます。 新年を迎えるに際し、私がこのところ、ずっとこころに留めていることについて、お話ししたいと思います。 私は、木造りのものが大好きで、 それゆえあいち熊木クリニックも、壁から天井まで、吹き抜け2階全面が杉貼りになっています。...

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2015.12.「労働安全衛生法」法令改正 ~私たち、あいち熊木クリニック「ビジネスマン(ストレスチェック)外来」にできること~

まず、最近声高に叫ばれるようになった「ストレスチェック」について、ご説明します。 「ストレスチェック」とは、厚生労働省が「労働安全衛生法」の法令改正により、2015.12.から、50名以上の労働者を有する会社・事務所での実施を義務付けたものです。...

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